11/29 心と気持ちが温かくなる絵本

 人権朝礼において校長先生から心と気持ちが温かくなる2冊の絵本の紹介がありました。1冊目は『バスが来ましたよ』です。少し内容を紹介します。ある南の町に住む主人公は、目の病気のために視力がなくなりました。しかし、仕事を続けようと決心し、一人でバスに乗り、仕事に通います。一人で乗り降りできるか不安な主人公は、バスに乗ることができただけで冷や汗をかいてしまします。バスが来たことに気づかず、乗りそびれてしまったこともありました。そんなある朝、「バスが来ましたよ」という小さなかわいい声が聞こえ、主人公の腰のあたりには小さな手が添えられていました。それは、小学3年生の女の子「さきちゃん」でした。次の日も「バスが来ましたよ」とさきちゃんは主人公の腰に手を当てて、バスに乗る手伝いをします。いつのまにかバスが来たことを知らせ、一緒に乗り降りしてくれることが当たり前のようになり、来る日も来る日もそれは続きました。月日は巡り、4月になりました。いつものように「バスが来ましたよ。」の声がしますが、いつもの声と違います。さきちゃんが小学校を卒業したので、妹のみなちゃんがお姉ちゃんの代わりにバスに乗る手伝いをしたのです。それからというもの、主人公を助けることがいろいろな子にリレーされていきます。さきちゃんの姿を見ていた周りの子へ受け継がれていったのです。10年以上も続いた小さな手のぬくもりのリレーは主人公が60歳の定年を迎えるまで続いたのでした。という、実話を基にした絵本です。2冊目は『ネネット こころのなかにとりのつばさをもつおんなのこ』です。これら2冊の絵本は校長室前の廊下に置かれているので、生徒の皆さんも一度読んでみませんか?きっと、心と気持ちが温かくなりますよ。(養田)